両親から実家を相続したものの、住むことができず放置してしまうケースは多々あります。
しかし、生まれ育った実家を相続しないわけにもいかず、現実的に考えると対処が難しいと思います。
今回は、住まない実家を相続してはいけない理由と、相続してしまった場合の解決策を紹介していきます。
相続の実態「親からの相続は大変だった」
遺産相続手続まごころ代行センターが相続に関するアンケートを実施しました。その結果、次のような回答を得られました。
アンケートは20代〜60代の男女を含む500人に実施し、相続や相続手続きについてアンケートを実施しました。
全体的に相続のイメージは悪く、過半数以上の人が「面倒」「大変」「難しそう」というネガティブな意見を述べていました。
自分自身が相続人になったことがある人は全体の22%、そのうち両親の相続であった人は86%でした。
問題はここからです。
相続人の8割以上が両親からの相続であり、さらに80%は相続したと回答しました。
親が大切にしていた財産ですからむげにできないものですが、無計画に相続してしまうと後々面倒になることもあります。
実際に、両親から相続したと答えた8割の人の約半分が「大変だった」と答えています。
住まない家を相続してはいけない理由
弊社では山林の買取も行っていますが、山林も家も相続して後悔する「負の遺産」ともいわれています。
では、なぜ実家の相続が負の遺産になってしまうのか…解説していきます。
人が住んでいない家の危険性
老朽化
人が住んでいない家は、生活感がなくなり、建物の内装や外装の劣化が早く進みます。
そして、いざ家に住もう・売ろう・貸そうとなった時には大規模な改修工事が必要になるということもあります。
また、老朽化が進んだ家は家の一部が倒壊する危険性もあります。
瓦が落ちたり、壁が壊れたり、植木が公道に伸びてしまったり…様々なことが考えられます。周囲に住む人や通行人に被害が及んでしまうこともあるので注意が必要です。
衛生問題
キレイな状態で家を相続したとしても、害虫や害獣が発生する可能性はあります。人がいないために、巣のように住み着かれる危険性もあり、住民から苦情が入ることもあるでしょう。
犯罪の温床
人がいないことで、落書き・いたずら・不法投棄・生ゴミや空き缶のポイ捨て・放火・犯罪集団のたまり場になる可能性があります。
無視できない「不要な維持費」
上記の危険性を防止するために、定期的な管理をするとなると、その費用も毎月かかってきます。
防犯カメラの設置・電気代・掃除業者・管理業者などです。
また、固定資産税などの税金もかかってきます。
使っていない家でも、年間にすると数万円〜数十万円と維持費がかかります。
自治体からの通知・管理義務
住まない実家は、いわゆる空き家と同じような扱いを受けます。
定期的な管理も必要になりますし、空き家でない証明として自治体からの連絡や指導に応えなければいけません(空き家対策特別措置法)。
税優遇からの解除
上記の自治体からの指導に応えない場合、固定資産税の優遇が解除され、多くの税金を支払うことになります。
住まない家を相続してしまったら…解決方法
両親の家を相続してしまった方は、次のような解決策があります。
迷ったら「貸す」という選択肢もある
大切な実家だけど、現実的に考えて住むことはできない。
そんな時は、不動産会社に貸すという選択肢があります。
入居者との契約ややり取りはすべて不動産会社に任せ、家賃収入を得るだけ…という方法です。
これは賃貸契約を結ぶため、将来に自分が老後住むこともできますし、いざという時にそのまま売却することもできます。
まだ実家を売りたくない…でも自分は住めない…そんな方は実家を貸してみましょう。
仲介で「高額売却」よりも買取業者へ「即売却」
実家を売却する方法としては、仲介で買い手を探してもらう方法と、買取業者へそのまま売る方法があります。
もちろん、需要がありそうな建物は仲介で買い手を探し、高値で売ることも可能ですが、現実問題はそう簡単にはいきません。時間や手間がかかります。
オススメは、買取業者へ実家を売る方法です。こちらは仲介ではないので、買い手を探す手間や時間も不要です。
もし、実家の築年数が長く、劣化がひどい場合、買い手を見つけるのが難しそうな場合は、値崩れする前に買取業者へ売却しましょう。
不要な家・住まない実家の売却・借上げなら、スミカにお任せください!
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