相続によって空き家を所有することになったり、保有する物件が老朽化によって空室続きになってしまったり、様々な理由で空き家を所有し、悩みを持っている方も多いと思います。
その中には、手放したいけど売れないと悩む方もいれば、思い入れもあって手放したくないとお考えの方もいます。
いずれにせよ、そのまま放置することはコスト面・防犯面から考えてもよくありません。
この記事では、空き家を放置することで生まれる危険性や維持費について解説しています。
空き家放置の危険性とコスト問題
「いつか売る・貸す」「思い出があって手放せない」「買主を探したり業者に依頼するのが面倒」などの理由で空き家を放置してしまうのは、危険なのでおすすめしません。
下記は代表的な例です。
- 不審者の出入りや犯罪の場に利用される
- 放火やもらい火などによる火災(空き家のため火災にも気づきにくい)
- 台風や地震、自然劣化などによる隣家や通行人への被害(屋根や壁の倒壊)
- 固定資産税などの維持費が発生し続ける
- 固定資産税の軽減措置から外される可能性
- 人が住んでいないことによる劣化の早まり
- 建物の資産価値が低下する(エリア全体の価値も下がる可能性も有)
- 周辺住民からの苦情、行政からの注意
人が住んでいない家(空き家)には、老朽化の問題や防犯面においてもリスクがあります。さらに、コストにおいても維持費や、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」による管理の義務付け等があるため、費用を抑えるためには一定の労力やコストがかかってしまいます。
空き家維持にかかる費用は年間で数十万円
人が住んでいない家であっても、その家を維持するためには費用がかかります。税金や保険、メンテンナンス料、さらには自分で現地に行くための交通費など様々なところでコストがかかってきます。
この章では、空き家の維持管理にかかる費用を一つずつ紹介していきます。
固定資産税
固定資産税とは、土地や建物を所有することによって課される税金です。建物に住んでいなくとも税金の支払い義務はあります。
毎年1月1日に不動産を保有している者が納税の義務を負います。
固定資産税の算出方法は、不動産の固定資産税評価額に一定の税率(1.4%)を掛けます。税率は自治体によって異なりますが、一般的には1.4%です。
また、固定資産税の評価額について、建物は「再建築価格×経年減点補正率」で算出され、土地は「路線価×土地面積」あるいは特定の倍率を乗じて算出される「倍率方式」によって求められます。
なお、所有している固定資産の価値が、土地30万円以下・家屋20万円以下であれば、固定資産税は課されません。
都市計画税
都市計画税とは、市街化区域内の土地や建物を所有している者に課せられる税金です。都市計画事業や区画整理事業に必要な費用として徴収されます。
固定資産税との違いは、固定の資産を所有しているかどうかではなく、市街化区域内に土地や建物があるかどうかという点です。
自分の土地や建物が市街化区域に該当しているか確認する方法は下記の通りです。
- 自治体に問い合わせる
- 不動産会社に問い合わせる
- 市区町村のホームページで区域を調べる
税率は0.3%ですが、自治体によって異なる場合もあります。
その他の主な費用
- 光熱費
- 火災・地震保険
- 修繕費用
- 交通費
- 管理費用(委託する場合)
空き家を処分する方法
空き家放置の危険性や維持費について解説してきましたが、放置ではなく処分する方法を考えてみましょう。業者への売却を中心にいくつか紹介していきます。
- 建物ごと売却
- 更地にして売却
- 賃貸として活用
- 空き家バンクに登録
- リフォーム等で再利用
- 自治体に寄付
売却が難しい空き家の特徴
空き家の物件は、通常の物件よりも特殊なケースが多いです。そのため、場合によっては売れない・買い手が見つからないということもあります。具体的には下記のようなケースが挙げられます。
- 築年数が古い
- 特殊な土地の形状(旗竿地・狭小地など)
- 田舎の土地などの立地面のデメリットがある
- 再建築不可物件
専門業者に空き家を買い取ってもらおう・借り上げてもらおう
- 空き家放置は防犯面から考えても良くない
- 放置しているだけで維持費がかかってしまう
- 処分したくても買い手が見つからないこともある
ここまでの解説をまとめると、上記の3つがポイントとなります。
ここからは、おすすめの活用方法を紹介します。
空き家を手放したい方は、専門業者に買い取ってもらうと良いです。仲介の場合は、先述の通り買い手が見つからないということもあるので、業者に買い取ってもらうとスムーズです。
また、思い入れがあって手放したくない・売りたくないという方には、空き家を現状のまま貸すという方法もあります。弊社スミカでは空き家の借り上げ・買取も実施しているので、大切な家を手放さずにノーリスクで活用できます。
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