不動産の売却は、その時代のニーズや運もありますが、場合によっては依頼先が原因ということもあります。
今回は、好条件なのに内見の申込みが一つもなかったという依頼主の話です。
不動産業界で密かに行われている「両手取引」
とある依頼主が住み替えのためにマンション売却を大手不動産仲介会社に依頼した時の話です。
人気エリアの優良物件のはずが、なかなか内見の申し込みがなく、仲介会社からは値下げをして買取業者に売るように提案されたとのこと。
依頼主はセカンドオピニオンを求め、不動産エージェントに相談したそうです。
不動産エージェントの調査結果は下記のとおり。
- 過去3年分の取引データを見ると、同程度の物件は約8割が1ヶ月程度で売れていた
- 立地条件から見ると、依頼主の物件はむしろ安いことが判明
過去データからの推測なので、ニーズの減少という可能性も考えられるようですが、別の調査によりニーズがあることも明らかになりました。
さらに、不動産エージェントは実際に内見を申し込んでみるという作戦を試みることに。
その結果、仲介会社から思わぬ回答があったようです。
「売主が引っ越しの準備に忙しいため内見は早くても3週間後になる」
この内容はデタラメで、仲介会社が勝手に返答していたようです。
驚く依頼主に対し、不動産エージェントは次のように考察しました。
- 依頼した大手不動産仲介会社は、売主と買主の双方の代理人となり、両方から手数料を貰う「両手取引」を企んでいる
- 両手取引を企んでいるため、他者からの内見依頼を断り、自社で買主を探している
- 実際に依頼主の物件に問い合わせがあったとしても、その物件をおとりにして他の物件を勧めている
- 自社で買主が見つからなかった場合、リフォームを取り扱っている買取事業者に売却し、リフォーム後に高値で売却の仲介をする狙いがある
多方面から売却を検討した方が良い理由
この記事のように、セカンドオピニオンを求めずにそのまま仲介会社の言いなりになってしまうケースも少なくなりません。
真実は分かりませんが、「売れない」にはそれ相応の理由があります。今回は物件ではなく、仲介会社が原因だったという恐ろしい結果でした。
もしあなたも不動産売却を考えているのであれば、多方面から業者の声を聞くことをおすすめします。
元記事優良な不動産物件ほど「売れ残る」ワケ…仲介業者による「囲い込み」の実態
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