一戸建てやマンション・アパート、土地を購入する際に気になるのが「固定資産税」です。実際にいくらかかるのか、固定資産税とはどういったものなのか、わかりやすく解説していきます。
固定資産税とは?解説
固定資産税とは、個人が所有する「資産」に対して発生する税金です。
ここでは、「家(戸建て・マンション・アパート)」「土地」などの不動産にかかる固定資産税について話していきます。
固定資産税は上記の通り「資産を所有する」場合のみ課せられる税金なので、一戸建てやマンション・アパートを賃貸で住んでいる場合は支払いの義務はありません。
また、固定資産税は新たに家を所有したからといって、いきなり支払ったり、手続きをする必要はありません。所属する自治体が、固定資産評価額をもとに納める金額を計算・通知してくれます。支払い方法も一括払い・4分割払いが可能です。
課税日は毎年1月1日です。2日に土地や家を購入した場合は、翌年の1月1日となります。そうです、たった1日違いで納税する年が1年ズレます。今年からなのか、来年からなのか金額に大きな差が出てきます。
しかし実は、ここにも固定資産税のカラクリがあるのです。
例えば一戸建てを購入する場合、完成までの間は購入した「土地」のみに固定資産税がかかってきます。そして、その納税額は建物が建った場合より高いのです。課税日を気にするあまり、多く納税してしまう可能性があります。
固定資産評価額や敷地面積、購入してからの期間などによるので、その差異については購入予定の不動産等に相談していただくのがベストです。
また、固定資産税以外のところで思わぬ損をする場合もあります。住宅ローンの金利や控除などの要因で、年内に建物を完成させた方が良いケースもあります。
ポイント
- 固定資産税は「所有者」にのみ課せられる税金である(賃貸契約をしている場合は支払い義務なし)
- 家や土地の所有後、自治体から納税通知書が送られてくる
- 支払い方法は分割も可能、あらかじめ家計の資金と照らし合わせておくと良い
- 課税日は毎年1月1日
「一戸建てを所有 vs 土地だけを所有」空き家問題の背景
日本の空き家問題をご存知でしょうか?買い手が見つからずに放置された家が日本には多く存在します。
なぜ所有者は空き家を放置するのでしょうか?
それは、家を壊す費用がかかることと、もう一つあります。それが固定資産税です。家を壊し土地だけにした場合、それまでの固定資産税より高くなってしまうのです。
その土地が売れれば良いのですが、売れなかった場合、単に納税額を自分で引き上げたにしか過ぎません。
このような背景があるため、空き家を減らすべく日本では平成27年5月26日に「空き家対策特別措置法」が施行されました。
固定資産税の計算方法は?
納税額の一般的な計算方法は
「固定資産評価額×税率(1.4%)」です。
固定資産評価額については、各自治体の市区町村役場で問い合わせれば閲覧することができます。また、評価額は3年に1度見直されます。地価が安くなれば、おのずと評価額も下がります。逆も然りです。
税率は一般的には1.4%でよいでしょう。自治体によって税率を自由に決めることができますが、多くの場合、標準税率の1.4%を採用しています。ただし、都市計画税などが加算される場合もあり、あくまで「目安」としてお考え下さい。
固定資産税を自分で計算するよりも…
自分で計算する場合の注意点
- 固定資産評価額は3年に1度見直される
- 固定資産評価額は市区町村役場で閲覧可能だが、専門知識が必要
- 一戸建ての建築中(土地のみ)と完成後(土地と建物)の納税額は変わる
- 免税対策について、国や市町村からの最新情報を確認する必要がある
固定資産評価額については、各自治体のホームページ上で「路線価」が公表されています。また、最近では簡単におおよその固定資産評価額を調べられるサイトもあります。まずは、おおまかな金額を調べてみるのもよいでしょう。
ただし、より正確な金額を求める場合は、購入する販売業者に相談することをおすすめします。
上記の計算方法をもとに正確に計算する場合は、多くの情報を集めなければいけません。固定資産税は軽減処置も取られているため、自身の計算とズレる可能性があります。
より正確な固定資産税の算出は販売業者に相談しましょう。
まとめ
固定資産税は建物と土地の両方に課税されます。また、評価額の変動で納税額が変わることもあります。マイホームを持っている限り支払い続ける税金なので、しっかりと知っておきたいものですよね。
弊社ではマイホーム購入後のサポートはもちろん、購入前のシミュレーション・ご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください!
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