あなたが不動産を探すとき、どのようなことに気をつけていますか?情報サイトなどで物件や金額だけを見て、契約まで進んでいませんか?
今回は、不動産屋だからこそ知っている「良い不動産・危ない不動産」の見分け方を紹介していきます。これから物件を借りる方・購入する方は、是非とも参考にしてください。
不動産のタイプとは
大手不動産
特徴
CMやポスター、チラシなどで大きく宣伝し、認知度が非常に高い。保有する物件数も多く、物件の管理方法やホームページ上への物件掲載も一定の水準を満たしている。
良い点
- 物件数が豊富、エリアも幅広い、希望物件が見つかりやすい
- 接客や応対がマニュアル化されているため、ある程度スムーズに話が進む
- 集客力が高い、アクセスのしやすい店舗、ホームページやSNSの情報も最新
いまいちな点
- 自社で管理している物件が少なく、空室などの問い合わせ対応が遅い(管理元に問い合わせるため)
- 上記同様、自社管理でない物件は、金額面などの交渉が難しい
- 人気物件・優良物件は売れやすく、穴場的な物件が少ない
地域特化型の不動産
特徴
個人で営んでいる場合も多く、その街・地域にしかない不動産。地域の情報や観光、市の制度などに詳しく、引っ越したときのシュミレーションを相談しやすい。地元オーナーとの繋がりが多くあり、掘り出し物件を所有していることもある。また、値段交渉にも柔軟に対応してくれる。
良い点
- 地域の情報に詳しく、ローカルな相談がしやすい
- オーナー・大家さんとの繋がりが多く、値段交渉の融通も利きやすい
- ノルマのある大手不動産と違い、営業がガツガツしていない(個人経営のため)
いまいちな点
- 取り扱っている物件が少ない、対応エリアが狭い
- 接客・応対にムラがある(不動産によってはいい加減なところも…)
- ホームページなどがなく、詳細が分からない、やり取りがアナログ
抑えておきたい・不動産選びはコレ!
さて、ここからはタイトルにもあるように、不動産選びのポイントを紹介していきます。これさえ気をつけていれば、優良物件にも出会いやすくなりますし、気持ちの良い取引ができるでしょう。
お店の外観
店構えが綺麗であっても、必ずしも良い不動産とは限りません。しかし、看板の電球が切れていたり、窓が汚れていたり、張り出されている物件情報が黄ばんでいる場合は、管理上、何か問題があるかもしれません。
常に清潔に、お客様に不信感を与えないような店舗づくり・心構えは、その後のやり取りも気持ちよく進めることができるでしょう。
おとり物件・誇大広告
不動産の中には、来店や問い合わせ目当てで下記のような物件を掲載している場合があります。
- あまりにも好条件すぎる物件
- 終了した過去の物件
- 完全、絶対、日本一、格安などの特定用語の使用(誇大広告)
1つ目は「好条件すぎる物件」です。立地条件や価格等がその他の物件と比べて魅力的すぎる場合は、注意が必要です。これはいわゆる「おとり物件・釣り物件」などと呼ばれ、実在しない物件か、もしくは改ざんされた物件の可能性があります。好条件の物件でお客様に興味を持たせ、違う物件を紹介することが目的です。
2つ目は「過去の物件」です。上記の好条件の物件と似ていますが、過去に人気だった物件や値下げをした物件(値下げにより売れてしまった物件)を、いつまでも店舗やホームページに掲載している手口です。こちらは実在する物件なので、「削除し忘れた」「はがし忘れた」という不動産側の言い訳が通じてしまいます。あまりにも古い物件で、このようなミスを見つけた場合は注意が必要です。
3つ目は「誇大広告」です。不動産広告には、特定の根拠が裏付けられない場合、特定の「断定的な用語」を禁止する法律があります。むやみに下記のような用語を多用している場合は、注意してください。
特定用語の使用基準
抽象的な用語や他の物件または他の不動産会社と比較するような次に挙げる用語については、表示内容を裏付ける合理的な根拠がある場合を除き、その使用を禁止しています。
- 完全、完ぺき、絶対などの用語
- 日本一、抜群、当社だけなどの用語
- 特選、厳選などの用語
- 最高、最高級など最上級を意味する用語
- 格安、掘出物、土地値などの用語
- 完売など著しく人気が高く、売行きがよいことを意味する用語
引用元:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会「広告をするときのきまり」
https://www.sfkoutori.or.jp/consumer/c_002.html
ホームページ・SNSなどの情報
物件情報は日々変わっていきます。物件の値段や、物件の掲載終了、空き物件がいきなり売れてしまうなど、実際に問い合わせる頃には情報が古くなっている場合もあります。
最近では不動産関係の情報サイトだけではなく、地域特化型の不動産や個人の不動産でもSNSやホームページなどを活用している場合があります。これは、瞬時に情報の更新ができるためです。
あなたの気になる物件が、常に最新の状態で公開されているか、またはSNSやホームページが設けられているかも、不動産選びの重要なポイントです。
営業スタッフの接客・対応力
大手不動産と地域特化型の不動産では、スタッフの質に差がある場合があります。これは、大手にしかないマニュアルの完備や研修プログラムの有無によって生じるものです。しかし、一概に大手が良く、個人は悪いということではありません。
あなたの目で、あなたに合う営業スタッフを見つけることが一番重要です。
注意すべき営業スタッフの特徴
- 営業トークが長い
- 問い合わせの段階で、来店を要求される
- 希望の物件ではなく、違う物件ばかり勧められる
- 要望を聞かない・相談に乗らない・話がそれる など
あなたが求める物件は、あなたが出会う不動産によって変わってくる!
不動産選びのポイントはいかがだったでしょうか?言われてみれば当たり前のことでも、改めて1つ1つチェックしていくことが大切です。
大手不動産だからといって任せっきりにしたり、個人の不動産だからと懸念したりせず、それぞれの利点を理解し、物件探しのサポーターも慎重に選ぶことが大切です。
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