「残価設定型住宅ローン」という言葉を耳にしたことはありますか?
主に住宅購入時の負担を軽減するために用意された新しい形の住宅ローン商品です。自動車ローンの「残価設定ローン」と似た仕組みで、近年一部の金融機関や住宅メーカーが提供し始めています。
🔍 残価設定型住宅ローンとは?
購入する住宅の将来価値(残価)をあらかじめ設定し、その残価分を差し引いた金額をローンの対象とする仕組みです。
- 通常のローン:住宅価格すべてを借入
- 残価設定型:住宅価格 - 残価 = 借入額
自動車で例えるなら、新車を買う際に3年後に中古車として売ることを前提に、以下のように計算できます。
[新車の値段] ー [3年後の中古車として売り出す値段(残価)] = 借入額(ローン対象)
✔ 仕組みのポイント
項目 | 内容 |
---|---|
残価設定 | 一定期間後の住宅の推定価値(例:10年後に1,000万円)を事前に設定 |
借入額 | 残価を差し引いた金額(例:住宅価格3,000万円-残価1,000万円=2,000万円) |
返済期間 | 10~20年が主流(残価の再精算タイミングまで) |
最終処理 | 残価部分については以下の選択肢がある: ① 売却して精算 ② 一括返済 ③ 再ローンを組む |
✅ メリット
- 月々の返済額が抑えられる
- 残価分を除いた額を借りるため、支払いが軽くなる。
- 家計に余裕が生まれる
- 初期費用や家計支出が抑えられるので、子育て・転職期などに向いている。
- 将来の選択肢が柔軟
- 家の価値が維持されていれば、売却や住み替えもスムーズ。
⚠ デメリット・注意点
- 残価の設定は確定ではない
- 将来的に住宅価値が下がれば、精算時に追加支払いが必要になることも。
- 長期で見ると利息負担が増える可能性
- 通常のローンより金利が高めに設定される場合も。
- 再ローンの審査が必要
- 残価の再ローンにはその時点での信用審査があり、通らなければ一括返済が必要になるリスクも。
🏦 取扱例(2024年時点)
- 三菱UFJ銀行や一部の地方銀行が試験的に導入。
- トヨタホームやパナソニックホームズなどのハウスメーカーが提携金融機関を通して提供。
💡 向いている人
- 将来、家を売却・住み替えする予定がある人
- 現在の収入は少ないが、将来増える見込みがある人
- 初期の月々負担を抑えたい子育て世帯・若年層
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